商品情報
Exierieur & Interieur
外観・内観写真
ダウンタウンの中西部に位置するソーホーのインテリアは、大きな窓と天井を支える柱、外階段がついたキャスト・アイアン建築の美しい建物が多く残されています。鋳鉄が建物の骨格や装飾を構成する工法で、19世紀半ばにイギリスから伝えられました。このエリアは地盤が弱かったために高層化の波に乗れず、キャスト・アイアン・ビルだけが取り残され、現在もオフィスや店舗、住宅用として使用されています。
高層ビルなどビジネスの印象が強いマンハッタンは、実はたくさんの人々が暮らす生活のエリアでもあります。マンハッタンの面積は東京の都心4区(港区、千代田区、中央区、新宿区)とほぼ同じ。昼間の人口はどちらも約330万人ほどですが、夜間人口は都心4区の50万人に対して、マンハッタンは150万人が暮らしています。
そんなニューヨーカー達の住まいとして、19世紀にキャスト・アイアン(鋳鉄)建築のビルや赤茶色の煉瓦造りの邸宅など歴史的な建築物も魅力的な選択肢の一つ、外観デザインからインテリアまでニューヨークならではの趣のある景観を形づくっています。
現在も現役として残るキャスト・アイアン建築は、その名の通り鉄を鋳型に流し込んで作った鋳鉄(キャスト・アイアン)製の建築バーツを現場で組み立てる工法です。それまでの石造りに比べて早く低コストで建てることができたため、19世紀半に現在のソーホー地区を中心として盛んに建てられました。
やがて高層建築の時代になると、高層化ができないキャスト・アイアン建築は次第に衰退していきました。しかし、ソーホー地区などは湿地帯で地盤が弱かったために高層に適さなかったため、倉庫などとしてキャスト・アイアン・ビルが残され、今日ではインテリアなどをリノベーションして住居をはじめスタジオ、アトリエ、ビジネスなどとして使われています。
ブラウン・ストーン・ビル
マンハッタンの街並みに、歴史のあるものだけが醸し出す落ち着きと厚みを加えているのが、煉瓦造りの建物です。19世紀後半から20世紀前半にかけては、マンハッタンやブルックリンで富裕層向けの邸宅として「ブラウン・ストーン・ビル」と呼ばれる赤茶色の煉瓦造りの家が数多く建てられました。今日ではその内部を分轄して、一般市民向けの賃貸や分譲の物件として提供されています。
ニューヨークの人々の心には、暮らしの一部として、古き良き時代のニューヨークへのオマージュが深く根ざしています。
高層ビルが立ち並ぶマンハッタンから、電車でわずか10分。イーストリバーを挟んでマンハッタンの東側に広がる落ち着いた街並みのブルックリンには、気負いのないゆったりとした時間が流れています。1800年代に建てられた古い建物も、インテリアのリノベーションにより時代に合った魅力的な住まいとしてつねに現役。また、マンハッタンから移り住んできた新進のギャラリストやアーティストたちによる多彩で個性的なアート文化は、世界から高い注目を集めています。
長らくマンハッタンのベッドタウンの役割を担ってきたブルックリン、穏やかでゆったりとした時間が流れるニューヨーカー憧れの住宅街です。
そんなブルックリンが世界的にも注目を集めるようになったのは20年くらい前から。若手のアーティストやギャラリストがマンハッタンからこの地に移り住み、アートや音楽、ファッション、食など創造的でオリジナリティの高い活動を通して新しい文化を発信。クリエイティブなライフスタイルは、マンハッタンはもちろん世界に影響を与えています。そんなブルックリンの住まいは、シンプルでクール。19世紀から残る建物を上手に活かして外観デザインからインテリアまでお洒落で居心地のよい空間を作り上げています。
住む人の感性に合った居心地の良さへのこだわりこそがブルックリン流。例えば何百枚ものアンティーク扉の中から探し出したお気に入りの玄関ドア、遠くカリフォルニアで見つけたモロッコのタイル、フリーマーケットで購入した地元の作家の家具など、どの空間も機能的でありながらこだわりやセンスが隅々にまで反映されています。
何よりも、自らの感性を大切にするからこそ、インテリアには迷いが感じられず、そのシンプルさが魅力の一つ。静と動を使い分け、時に融合し、部屋の機能ごとにインテリアに変化を持たせながらも、家全体が一つの作品となっています。
伝統的なラップサイディングの住まい
ブルックリンには北米の伝統的なヴィクトリアンスタイルの建物の外壁として使われているラップサイディングの建物が人気を集めています。築百数十年の建物も数多く残され、これらは単に保存するだけでなくリノベーションにより快適でお洒落な住宅として活用。外観はもちろんインテリアまで、レトロとモダンの融合による新たな価値の創造こそがニューヨーカーの流儀なのです。
また、セントラルパークと並び称されるブルックリン最大のプロスペクト公園。その西側に広がるパーク・スロープ地区は、ブラウンストーンと呼ばれる茶色いレンガの住宅が立ち並ぶ美しい景観の街として知られています。
19世紀に多く建てられた赤茶色の煉瓦造りの邸宅は、今日もマンハッタンの街並みの風景の一部となっています。また、ブルックリンの住まいは、開拓時代からの伝統的なサイディングの建物が多いことも特徴です。メープルホームズのニューヨークスタイルは、マンハッタンの街並みをモチーフとした赤煉瓦の外壁、ブルックリンの持つ温かみを表現したサイディングをご用意いたしました。
オリジナリティを大切にするニューヨークの人々は、玄関ドアの両サイドに付けたコラムポスト(装飾の柱)やピラスター(壁面から浮き出した装飾用の柱)を配置するなど、建物の中でも特にエントランスのデザインにこだわります。
サイディングの住まいでは、玄関前のポーチのデザインが東海岸に特有の凜としたテイストを醸し出しています。
高い天井は、ニューヨークのアパートなどで、空間を広く見せるために使われる手法。天井の梁を見せるデザインは、マンハッタンのソーホー地区などのアトリエやオフィスに見られます。照明の配線などもインテリアとしてあえて見せることで、ニューヨークらしさを強調します。
また、キャストアイアンの独特な構造美は、柱の形状など装飾のモチーフとしてニューヨークスタイルのインテリアの重要なアイテムです。
ニューヨークスタイルのインテリアデザインの特徴のひとつは、統一されたカラーコーディネートにあります。色を多用せず、ホワイトやグレーなどモノトーンを基調としたシンプルな色使いが、ニューヨークスタイルのインテリアならではのブリックや無垢材が持つ質感や温かみを際立たせます。
また、ドアパネルや腰壁、特定の壁面に思い切った配色をすることは、遊び心の表現だけでなく、全体のカラーバランスのコントロールに効果的です。
本物の素材と本物のデザインで作られるものは、疵や汚れでさえも年月とともに味わいが深まり経年美化を楽しむことができます。これは超高層ビルと18世紀の建物が調和し趣のある街の姿を作り上げているニューヨークの街も同じです。使えば使うほど価値を増すことが、本物の証し。AUTHENTIC COLLECTIONは、本物だけが持つオリジナリティを大切にする方のための家具コレクションです。
住まいが快適であればあるほど、人生も豊かに楽しくなれます。ニューヨークスタイルを一言で言えば、洗練のなかに住まう人をゆったりと包み込む温かみのある住まいです。
例えば、それはニューヨーク5番街に面したプラザホテルのスイートルームの心地よさ。モダンとレトロが絶妙なバランスで溶け合ったインテリアの快適さををお届けいたします。
Contact
お問い合わせ